私の長女は現在年長で、週5日保育園に通いながら、毎週土曜日に1時間の集団療育を受けています。
長女が初めて「発達障害かもしれない」と指摘されたのは3歳のときでした。
しかし、そのときは臨床心理士さんによる簡易検査であったため、疑いは強いものの「まだはっきりした診断はできない」と言われました。
そして5歳のとき、専門の病院で改めて詳しい検査を受けた結果、【自閉症スペクトラム症】と診断されました。
「うちの子にも、なんだか発達障害の特徴があるかも…」
「このまま成長したら、どんなふうになるの…?」
そんなふうに我が子の発達に不安を感じているママに、私の体験をお伝えしたいと思います。
発達障害のサインに気づいたきっかけ、検診での指摘、検査を受けるまでの迷い、診断後の生活の変化など――同じように悩むママが少しでも安心できるよう、リアルな声で書いています。
【経験談】「うちの子、ちょっと育てにくい?」私が最初に感じた違和感とは
長女に「あれ?」と違和感を覚えたのは、1歳を過ぎた頃でした。
一番最初の違和感は、同年代の子どもたちに比べて言葉がなかなか出てこなかったことでした。
2歳になるまでに話せた言葉は「パパ」「ママ」「わんわん」の3語だけ…でも、その3語も呼びかけに使うのではなく、まるで独り言のようにポツリとつぶやく感じでした。
当時は、「まあ個人差もあるし、そのうち喋るようになるよね」と、どこかで安心したい気持ちもあって深く考えませんでした。
でも、2歳半になっても意思疎通が難しく、3歳を迎えても2語文すら稀であり…ようやく3語文が出てきたのは3歳半を過ぎてからでした。
保育園では、周りの子がどんどん先生や友達とお話していく中で、うちの子だけがカタコトと独り言…。
年少になってからは、集団生活において一斉指示が通らない、突然癇癪を起こす、話を聞けないなど、集団生活の中で問題を起こすことも多くなりました。
やっぱり他の子と何か違うなと感じ、保育園の先生やかかりつけの小児科にも相談、臨床心理士さんのアドバイスもあり、かかりつけの小児科で一度、発達検査を受けてみることにしました。
その結果、「社会性と言語面で、実年齢より1年半ほど遅れている」とのことで、「発達障害の疑いが強い」との診断を受けました。
さらに2年後、就学先(普通級・支援級)を選択するために、専門の病院で発達検査を受けたところ、ついた診断が「自閉症スペクトラム症」だったのです。
ちなみに発達障害は検診で指摘されることが多いとされていますが、私の長女の場合、1歳半検診・3歳児検診では【経過観察】と言われただけでした。
おそらく、検診で長女の発達障害の特性が見られなかったことや、個人差の範囲内と言われたことが理由だったと思います。
私の長女の場合、集団の中で言葉のやり取りや全体行動は難しいのですが、1対1のやり取りはできるという特性があったため、検診の1対1では露見しなかったこともあったと思います。
検診で指摘されなくても、発達障害の可能性はゼロではない…それだけ発達障害かどうかを見極めるのは難しいことなんだと痛感しました。
【いつから?】発達障害に気づくきっかけ|実際のママたちの体験談
私のように、1歳〜3歳の間で「ちょっと育てにくいな」「他の子とちがう?」と感じるママは多いようです。
実際に、発達障害の子を育てるママ友の話を聞いてみると、
- 1歳半健診で指差しや発語がなく、専門の機関を紹介された
- 目が合いにくく、名前を呼んでも振り向かないのがずっと気になっていた
- 誰とも遊ばない、ずっと1人で遊んでいて不安だった
- 会話のキャッチボールや指示が理解できないせいで、集団生活に馴染めず、ママの方が焦っていた
など、それぞれに“気づきのサイン”があったそうです。
ただ、「もしかして…?」と思いながらも、すぐに病院に行くというママは少数派。多くのママが「うちの子は大丈夫」「きっと成長がゆっくりなだけ」と思っていたと話しています。
だからこそ、「うちの子も少し気になるな…」と思っているママがいたら、安心してください。あなただけじゃありません。そう思う気持ちこそが、すでに“子どもをよく見ている”証なんです。
「もしかして…」と思ったら?親ができる初めの一歩
「発達障害かも」と思ったとき、まず何をしたらいいのかわからないですよね。私もそうでした。
私がやってよかったと思うのは、とにかく“相談”してみることでした。
身近なところでいうと、
- 保育園や幼稚園の先生
- 市区町村の保健センター
- 小児科の先生
- 発達支援センター
など、育児の専門家たちは思っている以上に相談に慣れています。
そして、決して「親のせい」なんて言いません。むしろ、「よく気づきましたね」と寄り添ってくれることがほとんど。
検査をすぐにするかどうかは置いておいて、「少し気になっていて…」と打ち明けるだけでも、心が軽くなりました。
発達障害発覚から2年後…子どもの現在の発達と生活について
発達障害が発覚して2年、娘は現在5歳となり、毎日元気に保育園に通っています。
毎週土曜日の療育では、3〜4人のグループで遊びや勉強を通して「人との関わり方」を主に学んでいるところです。
言葉の発達はゆっくりながらも、年中あたりからようやく会話のキャッチボールができるようになり、年長になってからは「今日はね〜」と自分の話をしてくれることもあります。
頻度は少なくなりましたが、こだわりや切り替えの難しさ、パニックになりやすい場面は今もあります。
でも、「この子にはこの子のペースがある」と思えるようになったことで、親としての心の余裕も出てきました。
何より、娘自身が笑って過ごせる時間が増えたことが、私の一番の喜びです。
おわりに|「あのとき気づいてよかった」と思える日がきっと来る
「発達障害」という言葉は、ときに不安や戸惑いをもたらします。
でも、早く気づけたことでサポートの選択肢が増え、娘に合った支援を受けることができました。
何より、「この子の育ち方には理由があったんだ」と知れたことが、私にとって大きな安心でした。
今、発達について不安を感じているママがいたら、どうかひとりで抱え込まないでください。
私の経験が、少しでもヒントや安心につながれば嬉しいです。